3階建ての間取りや高さ制限とは?3階建てを建てる際に注意するポイント!|

COLUMN

コラム

3階建ての間取りや高さ制限とは?3階建てを建てる際に注意するポイント!

2021.09.06

注文住宅を建てることを検討している場合、家の階数は家づくりの大きなポイントになります。一般的に2階建てが多いですが、特に、地価の高い都心部などでは3階建ての家を建てたい方が沢山います。ここでは、3階建ての注文住宅を検討している方へ、建てる際のポイントや注意点についてお届けします。

3階建て住宅の魅力とは?

 

狭小地でも十分な床面積を確保

ここ数年、木造三階建て以上の戸建て住宅着工棟数というのは、全国で約3戸となっています。その内、約30%のおよそ8,000戸が東京、次いで大阪・神奈川でおよそ4,000戸となっています。人口密度の高い都市部では、家を建てる際に十分な土地確保が難しいことから、3階建て以上にすることで居住部分面積を補っているケースも多いです。例えば、20坪の土地に家を建てる場合、建ぺい率が60%であると2階建ての場合は23坪ですが、3階建てにすると35坪まで面積増が可能です。また、都市部というのは地価が高いので、注文住宅を建てる際に建築費より土地代が高額になることも珍しくありません。そこで、あえて狭小地を購入して土地代を押さえることで、3階建て住宅でも居住面積を確保する方は多いです。

ライフスタイルに応じて計画

たとえば、日常生活において車を運転する機会が多い場合、1階にビルトインガレージのある3階建て住宅にすることもできます。そうすることで、車の駐車スペースを確保でき、建築面積は10坪程度あれば普通車2台は可能です。また、商業系地域では、1階を店舗、2・3階が居住部分の3階建て住宅がよくあります。なので、店舗や事務所の併用住宅を検討されている方にも、3階建て住宅は便利で有効です。さらに、2世帯住宅を3階建てで計画するケースもあります。親世帯と子世帯に程良い距離ができ、お互いのプライバシーを守りながら生活できるメリットがあります。3階建て住宅を検討する際には、ライフスタイルに応じたレイアウトや住み方をという点を考えることがポイントです。

プライバシーを守りつつ眺望を楽しむ

家を建てる周辺環境にもよりますが、眺望の満足度というのは、2階建て住宅より3階建て住宅の方が上がります。3階の居室からの眺めはもちろん、屋上をルーフバルコニーに整備すれば、より景観を楽しむことができます。また、自宅にいながら夜景や打ち上げ花火を見ることができるなど、これは3階建て住宅しかない大きな魅力の一つでしょう。

自然災害被災リスクの軽減

近年、色々な地域で台風や豪雨の被害に見舞われ、水害に備えた住まいを建てる方が多いです。1階部分をガレージにして、生活主体は2階以上に配置し、万が一の場合に備えた家づくりのニーズは増えています。

3階建て住宅の高さの制限は?

3階建て住宅の高さ規定

3階建て住宅を建てる際の注意点として、住宅の高さと用途地域の関係が挙げられます。土地利用に関しては、都市計画によって用途地域に規定があるケース定があります。都市計画区域内の土地を住居系、商業系、工業系などに分類されるのですが全13種類あります。最も規制が厳しいのが第一種低層住居専用地域で、建てられる建物の用途や規模に強い制限があります。低層住居専用地域には、第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域があり、制限の強さも異なります。第一種低層住居専用地域内は低層階住宅しか建設できず、第二種低層住居専用地域になると小規模店舗なども建設可能になります。

第一種低層住居専用地域の規定

第一種低層住居専用地域は、良好な住環境確保のために設定されています。なので、基本的に店舗や工場の建設は地域内では不可です。また、住宅建築に関しても高さや容積率などで制限を受けるので、自分の所有土地でも希望通りの住宅建築が不可の場合もあります。たとえば、建物の高さ制限にでは、第一種低層住居専用地域内では10m以下なので、ハウスメーカーが提案する3階建て住宅は10m以下です。このように、制限のある地域で3階建て住宅を建てることも可能ですが、制限を全てクリアしていることが条件になります。また、第一種低層住居専用地域内では、北側斜線規制も存在します。これは、地域内の土地に建物を建てるにあたり、北隣の土地へ日照を遮らないための規制です。なので、北隣の土地のある地点から、空へ向けて規定された勾配架空の斜線を引き、線にかからない建物ならば建築できます。

3階建て住宅の代表的な間取りとは?

3階建て住宅の代表的な間取りには、大きく3つ挙げられます。まず一つ目は、ピロティです。1階部分を柱だけで構成したつくりで、駐車場はもちろんアウトドアスペースなど、色々な用途で利用することができます。容積率の小さな住居系地域では、便利に活用することができるでしょう。壁もないので、居住部分が2階以上にあり水害にも強いです。次に2つ目は、ルーフバルコニーです。3階建ての魅力を最大限に活かすには、屋上をルーフバルコニーにするのがおすすめです。周囲の視線を気にせずに、アウトドアを満喫できたり、お茶や食事などもお天気の日には楽しむことができたりします。最後3つ目は、二世帯住宅です。3階建ての2世帯住宅では、1階は親世帯、2・3階を子世帯が使用するのが一般的です。2階のリビングを2世帯で共有する、また、プライバシー重視であれば、子世帯用の屋外階段と2階玄関の設置など、色々な方法で間取りを決めることができます。

3階建ての注文住宅のポイント!

3階建てマイホームを建てる場合、どうしても強度面が気になりますよね。しかし、そういった問題は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の住宅にすることで解消します。その分、木造住宅より割高になりますが安心・安全です。なるべく費用を節約して強度面も安心できる家を建てたい場合には、3階建住宅の建築実績が多い所に依頼しましょう。実績が多いということは、3階建住宅に関する建築ノウハウを色々持っている判断になり、安全でリーズナブルなマイホームづくりが期待できます。

また、土地購入前には、必ず地盤調査は必須になります。その理由は、土地購入後に地盤が軟弱であることが判明すれば、地盤改良工事費用がかかるからです。事前調査を行うことで、地盤が良好である土地を購入でき、余計な費用が出ないで済みます。ちなみに、調査会社で地盤調査依頼すると、約5~10万円程度が相場になります。

そして、どのような家を建てるか検討する際、生活動線を考慮した間取りがとても重要になります。3階建て住宅になると、2階建て住宅に比べて間取りが複雑になります。なので、要望をただ詰め込んだだけでは、生活する際の移動が不便になりかねません。たとえば、洗面所が1階で洗濯干し場が屋上にあったらどうでしょう?移動が不便ですよね。このように、間取りに失敗しないためにも、日常生活の生活導線をしっかりシミュレーションした上で、間取りを考えていくようにしましょう。

まとめ

ここでは、3階建ての注文住宅を検討している方へ、建てる際のポイントや注意点についてお届けしてきましたが、いかがでしたか?3階建て住宅は、コストがかかるという側面があります。しかし、たとえ狭い土地でも、広い生活空間を確保できることは、3階建て住宅の大きな魅力でありメリットです。他にも、3階建て住宅には多くの魅力が存在します。3階建てならではの間取りの工夫は求められるので、よく検討を重ねていきながら、住み心地良い素敵な家を完成させましょう。

pagetop

資料請求はこちら