注文住宅の土地購入から建築までの流れと期間について知ろう!
2021.08.05
マイホームを建てたることを検討していても、「何から始めるのか」「いつ、どのタイミングで何をするのか」など、流れや段取りが分からない方は多いです。ここでは、注文住宅の土地購入から建築までの流れと期間についてお届けします。実際にマイホームを建てるまでの一般的な段取りを把握しましょう。
まずは条件の優先順位を決めること!
注文住宅の大きな魅力というのは、土地も自分で探すことができ、自由に家づくりを行える点です。自分の中で思い描くマイホームのイメージを、具体的に家づくりに詰め込んでいくことができます。はじめに行うのは土地探しになりますが、土地探しを始める前には、自分が暮らす地域やエリアを決め、ある程度予算も明確にしておきましょう。
土地探しを行うにあたり、漠然と探していても納得できる土地に出会うことは難しいです。なので、暮らしていくエリアを決めて、○○区、○○市内、○○線沿線など絞るのがポイントです。そうすることで、勤務先の最寄り駅や学校までの距離、自治体の色々な支援制度の環境、買い物の利便性など、優先したいことや妥協できることが見えてきます。また、マイホームの予算に関しては、用意できる自己資金、返済可能な借入額を計算して、予算を立てておくことがコツです。そうすることで、依頼会社や土地探しも絞り込めるので、無駄を省いていくことができます。
自分がどんなマイホームで暮らしていきたいか、想像するだけで気持ちはワクワクしますよね。そこで大切なことは、「木を沢山使用したオシャレな家」「モダンな家」などのデザインから、子供部屋、趣味スペース、ガレージなど、家族がそれぞれに希望する条件を挙げて、その中で優先順位を決定することです。希望条件に叶ったマイホームにするには、現在の住まいの不満や、施工例を参考に間取りや設備の知識を深めておくと良いです。また、条件に合った家や土地の把握には、モデルハウスや建売住宅を見学して目安掴むこともできるので、色々とマイホームづくりに向けて積極的に動いて行きましょう。
土地購入から入居までの期間を把握しておくワケとは?
マイホーム購入では、住宅ローンを利用される方は多いです。しかし、住宅ローンというのは、完成した家が担保融資されるもので、土地の購入段階や住宅建築中には融資されません。ですが、土地の購入費用や住宅工事費には、ある程度まとまった資金というのが必要ですよね。そこで、住宅ローンの融資が決定する間に、融資可能なつなぎ融資を利用することになります。つなぎ融資というのは、住宅ローンより金利が高く日割り計算で利息が算出されるので、つなぎ融資から住宅ローンまでの期間は短い方が、利息の支払いを抑えられます。
また、家賃支払いも計画的に行いましょう。土地購入する方の場合、殆どの方は住宅完成までの間、賃貸住宅へ入居して生活します。住宅完成期間は、その間に支払う家賃や生活費にも関わることで、完成日程の把握は生活設計を立てる上でも重要です。
さらに、現在の入居住宅が自己所有の場合、売却時期を検討する意味でも、住宅完成期間の把握は重要になります。土地購入してマイホームを建てる場合は、計画に沿って進めていきことが大切で、予定表を作成しておくと次の段取り把握ができ、つなぎ融資にも深く関わることなので、日程ロスせずに合理的に進めていくことができます。
土地探しにかかる期間とは?
①土地購入の流れ
どんな場所に住むのか
まず、1ヶ月~3ヶ月の間で「どんな場所に住むのか」土地の場所をイメージして固めることが大切です。購入検討している土地の候補地を探す際、エリアを絞らなければ検索はできませんよね。住みたい街、通勤時間、校区、利便性など、優先すべきことを軸にイメージを固めていきましょう。情報収集期間も大事なので、目安として2ヶ月~半年は見るのが良いです。インターネットでも手軽にリサーチできますし、土地情報の検索サイトもあるので、こうしたサイトで更新される物件情報をこまめにチェックしましょう。気になる物件が見つかった際には、電話やメールで問い合わせて確認しておくのがおすすめです。他にも、新聞の折り込みチラシやフリーペーパー有力です。また、不動産屋で直接確認して、広告掲載されていない情報を知ることができる場合もあります。
具体的なマイホーム予算
購入する土地候補が幾つか絞られてきたら、具体的な予算を決めていきます。注文住宅なので、住宅工事費を含めた金額を決定していきましょう。資金については、自己資金とローンで、ローンはつなぎ融資から住宅ローンへ切り替えることになります。なので、無理なく自分が返済できる融資金額を算出することが大切です。
不動産会社の選定
不動産会社の選定では、大体、1ヶ月~2ヶ月を期間の目安にしておきましょう。土地売買を仲介する不動産会社を決めます。購入する土地決定では、約1ヶ月~2ヶ月をみましょう。
購入したい土地が決まったら、不動産会社から売主へ購入希望意思を伝えてもらい、次のステップに進みます。
②探した土地を購入する流れ
仮契約
売主に土地購入意思表を伝える際には、不動産会社から買付証明書を提出することになります。大体、期間目安は1ヶ月と思っておきましょう。ただし、買付証明書というのは、法的拘束力はなく、提出して1~2週間後に仮契約を締結します。仮契約ではありますが、実際には本契約であり、土地購入価格の約10%程度の金額を支払います。仮契約を破棄した場合には違約金が発生するので、明確な購入意思を固めて仮契約を行いましょう。また、仮契約の前後には建築会社を決めておく必要があります。建築プランを作成しなければ手続きは進んでいきません。依頼する会社が決まったら、敷地調査と地盤調査が行われます。敷地調査は敷地の方位、形状、高低差、前面道路の位置調査で、地盤調査は住宅の基礎形状や深さを決定に関係するため、これらは住宅設計の重要データになります。
建築プランの仮決定
建築プランの仮決定では、住宅ローンの融資を前提として、住宅プランや建築費用が必要です。入居までロスさせないためにも、しっかりプランを固めることが大切です。プランに作期間としては、大体2ヶ月~4ヶ月を目安にしましょう。また、実際に住宅ローンの融資を受けるのは住宅完成後になりますが、融資が受けられ場合は色々な計画が進みませんよね。なので、仮契約の段階で融資の確約が必要で、この時につなぎ融資も申し込みます。住宅ローンの事前審査申込み期間は、約1ヶ月~3ヶ月が目安です。
重要事項説明を受けて契約
土地購入の際は、不動産会社から土地に関する重要事項説明を受けます。目安期間は2ヶ月~3ヶ月で、そこで何も問題なければ売買契約の締結です。土地代金の残りを一括支払いします。この他にも、仲介手数料や契約書の印紙代が必要です。また、登記手続きも行いましょう。司法書士に手続き依頼し、土地の所有権保存登記をして下さい。目安期間は1ヶ月~2ヶ月で、これは司法書士へ依頼して完了期間までになりますが、登記手続自体は申請から審査完了まで2週間程度となります。
③土地購入後に家を建て入居するまでの流れ
建築プランの修正・決定
実際、自分が暮らしていくことを前提に、現実的な検討をすることで、大きな見直しが発生することもあります。この際に何かあれば、修正と決定の期間として2ヶ月~4はみておきそして、決定した建築プランを元に工事費用を算出します。この金額を元に工事請負契約を締結し、着手金として工事請負代金の一部を支払います。工事請負契約締結の期間は、大体1ヶ月~2ヶ月です。
住宅ローン本申込み
正式に住宅ローンの本申し込みします。約1ヶ月~2ヶ月が目安になります。事前に審査済みなので、融資を断られることはありません。ただし、事前審査通過後、別のローンを利用したり、仕事先を変えたり、こうした事実が判明すると、住宅ローン融資不可になる場合もあるので注意して下さい。
工事着手・完了確認
工事着手に取り掛かる前に、建築確認申請を提出して承認を受ける必要があります。期間目安は約1ヶ月~2ヶ月で、書類や図面の作成に要する期間になります。手続き自体は、申請してから約1週間以内で完了します。工事着手に関しては、約半年~9ヶ月の期間が目安になります。棟上げ完了時点で中間金を支払い、工事完成後、建築主が内覧して工事完了の確認をします。工事完了後に住宅ローン契約をし、融資を行ってもらう形になります。これで、工事請負代金とつなぎ融資の清算を行います。大体、期間目安は1ヶ月をみましょう。
入居
マイホームが完成後、住宅に入居します。土地購入後から家を建て入居するまでには、スムーズに行われて約1年間を要します。住宅ローンに関しては、マイホームが完成してから正式契約に入り、融資が始まります。なので、土地購入金、着手金、中間金は、つなぎ融資で支払う形となり、住宅ローンとの切り替えまでは日数計算で金利負担します。工事完了が遅れるとその分金利も高くなるので、なるべくまとまった頭金が準備できれば理想的です。また、つなぎ融資の扱いのない金融機関も中にはあるので、土地購入段階から融資条件を確認しましょう。
まとめ
ここでは、注文住宅の土地購入から建築までの流れと期間についてお届けしてきましたが、いかがでしたか?注文住宅を建てるための準備期間、建築会社選びのポイント、プランニング、着工、引き渡しまで、色々流れが掴めましたでしょうか。殆どの方の方にとって、マイホームを建てることは初めての家づくりになりますよね。マイホームの購入は、人生においてもとても大きな決断ですし、建てるからには納得いくマイホームを完成させたいですよね。ここでの情報を参考にしながら、理想のマイホームを手に入れましょう。