二世帯住宅を建てる!失敗しない二世帯住宅に必要なこととは?|

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二世帯住宅を建てる!失敗しない二世帯住宅に必要なこととは?

2021.08.16

最近では、様々なタイプの二世帯住宅のスタイルがあります。歳を重ねていくと、自分達の暮らしにも変化が訪れてくるものです。ここでは、二世帯住宅を建てる際、失敗しない二世帯住宅に必要なことについてお届けします。ここでのポイントを参考に、家庭に合った二世帯住宅の形を作りましょう。

二世帯住宅のタイプについて

完全同居型

完全同居型というのは、キッチン・浴室・玄関・リビングなどは共有で、寝室は個別の間取りになっているタイプです。日中は、家族で過ごす空間は同じになるので、二世帯といっても共有時間は多い間取りになります。親世帯と子世帯で生活リズムに問題がなければ、完全同居型は家族間の会話も図りやすく、大家族の生活を楽しむことができます。しかし、生活のリズムにズレがあったり、家族の関係性が悪化したりすると、ストレスに感じることもあるかも知れません。このタイプの二世帯住宅では、広いリビングを確保して、2人以上で立てるキッチンにすることが多いです。脱衣所では、家族と鉢合わせないよう、洗面所と脱衣所をセパレートにするなどの工夫がおすすめです。完全同居型の場合、普通の一戸建てと同じ予算位で家を建てることが可能で、特殊な間取りでは無く、売却時も売却しやすい点がメリットでもあります。

部分共有型

部分共有型というのは、玄関のみ共有、キッチンとリビングのみ共有など、住宅の一部を共有して、他は独立した間取りになっているタイプです。なので、家族構成やライフスタイルで、様々な間取りのバリエーションが挙げられます。人気なのは、各世帯でキッチンダイニングがあり、ある程度お互いが自由に生活できる空間です。独立したエリアが各世帯で存在するので、適度にプライバシーを保つことが可能な作りになります。しかし、部分的に独立していますが、浴室使用時の音や内を歩く足音など、お互いの寝室などに響かない間取りの配慮は必要です。また、キッチンや風呂を各世帯でそれぞれに作る場合は、その分、建設費は高くなります。逆に、共用部分が多いとコストを抑えられるので、適度な共有と適度な独立が部分共有型のポイントです。

完全分離型

完全分離型というのは、完全に各世帯の生活が独立した間取りのタイプです。壁で世帯を分け、それぞれの世帯で暮らします。適度な距離を維持しながら生活できる安心感があり、近居に近い感覚がこのタイプです。1・2階で上下に分離する方法、左右に分離する方法、この2つが完全分離型で挙げられますが、最近は、親世帯を1階にして将来の介護を見据えてバリアフリーにする方が多い傾向にあります。完全分離型は、二世帯住宅の中で最も建築費が高くなりますが、好立地であれば親世帯が住まなくなった部分を貸し出すこともでき資産価値は高くなります。また、共有部分が少ない住宅になるので、窓や庭などからそれぞれの世帯の生活が感じられる間取りにしたり、どちらかの世帯に広いリビングを設けて、イベント時に集まれるようにしたり、空間づくりの工夫がおすすめです。

二世帯住宅のメリット・デメリットについて

メリット

家事や育児などのサポートを受けられる

二世帯住宅は、お互いで家事や育児のサポートをしあえることが魅力です。たとえば、保育園や幼稚園の送迎、放課後の留守番なども、祖父母が居てくれることでその役割を担ってくれます。また、親世代にとっても、通院、入院、介護などを要した際、近くに居る子供達がサポートしてくれると心強いものです。また、大家族の暮らしというのは、毎日が賑やかで楽しいです。同じ空間で家族が生活するとこで、家族の会話も増えて、孫の成長や祖父母の生き甲斐になりますよね。

資金面で経済的な余裕ができる

両世帯が一緒に暮らすことで、各世帯が別で暮らすより生活費を節約することができます。また、帰省する際の出費も不要です。二世帯住宅では、親世帯と子世帯で資金を出し合い生活を送っていくので、各世帯で家を建てるより経済的な余裕が生まれます。親世帯と子世帯で収入がある場合、親子リレーローンや親子ペアローンを利用する方法も一つです。他にも、二世帯住宅には税制上のメリットもあります。親子が住宅ローンをそれぞれで組んだ場合、住宅ローン控除を各世帯で利用できます。登記形式を区分所有にした場合は、固定資産税や不動産取得税の軽減措置を受けられる可能性もあります。

相続税の節税になる

相続税の節税は、小規模宅地等の特例といわれる制度利用がポイントです。小規模宅地等の特例というのは、亡くなった方が住んでいた土地に関して、相続税評価額が80%減額される制度になります。二世帯住宅の場合、この特例を利用する際の、被相続人と相続人が同居していた要件をクリアしています。この他にも、様々な要件が制度にはあるので、詳細は税務署や税理士の方に確認してみましょう。

補助金が利用できる

二世帯住宅では、地域型住宅グリーン化事業、すまい給付金といわれる補助金を利用することができます。地域型住宅グリーン化事業では、一定条件をクリアした木造住宅を新築する場合、1戸あたり最大140万円の補助金給付がされます。補助金の金額に関しては、住宅性能によって異なります。この制度を利用できる対象者は、認定を受けた中小工務店へ依頼して家を建てるケースになるので、大手ハウスメーカーは対象外になります。また、完全分離型の場合には、補助金対象外であることも覚えておきましょう。また、すまい給付金では、二世帯住宅はもちろんですが、消費税10%が適用される住宅取得者が受けられる給付金制度になります。所得が少ない場合、より多くの給付金が受けられる仕組みで、最大50万円の給付を受けることができます。収入額の目安に関しては、775万円以下、床面積50平米以上などの規定があります。その他にも、各自治体で二世帯住宅に関する独自の補助金制度を設けている所もあるので確認してみましょう。

デメリット

生活でストレスを感じる場合もある

二世帯住宅は、世代間ですれ違いが生じることもあり、それがストレスになる場合もあります。お互いに気遣う部分はあると思うので、各世帯でのプライバシー確保は必要です。また、子世帯と定年後の親世帯では、生活リズムもことなる場合があります。たとえば、食事時間が合わない、お風呂や洗面所を使用するタイミングが重なる、就寝中に子供の足音が聞こえるなど、問題が出てくることもあるでしょう。この場合、各世帯が独立した生活を送れるような間取りにする、1階の寝室の上には2階はリビングや風呂を配置しないなど、場所の配慮で解決することができます。お互いに快適に生活出来るように、気遣いのある工夫した間取りを取り入れましょう。

家を売却しにくい場合がある

二世帯住宅はというのは、一般住宅と比較して間取りが独特なので、もし不要になって家を売却する際に難しい場合もあります。特に、部分共有型は売却が難しい間取りです。

建築費が割高になる

一般住宅より床面積が広くなる二世帯住宅では、建築費も割高になります。建築する際に補助金利用が可能であれば、上手に制度を活用しましょう。また、間取りによって建築費は大きく変わってくるので、自分がマイホームを建てる予算に合ったプランが大切です。

二世帯住宅を建てる際の3つのポイント!

まず1つ目は、二世帯住宅に精通しているハウスメーカーであることです。各家庭によって、最適な間取りというのは違います。なので、プロに家づくりの相談しながら最適なプランニングをすることがポイントです。たとえば、独立部分と共有部分の費用やバランス、プライベート空間、生活リズムへの配慮、将来を見据えた動線や家づくり、各世帯の収納スペースなど、色々と二世帯住宅では考えるべきポイントがあります。二世帯住宅の建築では、こうした色々な工夫が必要になるので、二世帯住宅に関して実績があり豊富なノウハウを持つハウスメーカーの選定が大切です。複数のハウスメーカーの提案内容を比較・検討してみましょう。その上で、親世帯と子世帯の要望をヒアリングし、上手く調整しながら具体的な提示をしてくれる所を選びましょう。

そして2つ目は、将来を見越して間取りを考えることです。二世帯住宅を建てる時には、今後、20年先、30年先もイメージした家づくりがコツになります。たとえば、子世帯だけで暮らしていく時が来た時、親世帯の使用部分をどう利用していくか検討しておくなどです。完全分離型であれば、親世帯の住戸を賃貸で貸し出す、完全同居型であれば、子供世帯が全体を使用することができ、部分共有型であれば、使用していない部分をリフォームしやすくしておくのがおすすめです。このように、設計段階から将来を見越した上で、自分の家庭は完全同居型、部分共有型、完全分離型、どれを選択するのか決めましょう。また、相続発生時に備えて、相続配分についても考えておきましょう。

最後3つ目は、家族のルールを決めておくことです。二世帯住宅の家づくりの段階で、家族全員でルールを決めておきましょう。二世帯住宅では、基本的に一家族として一緒に生活を送る場合、近居感覚で各世帯のペースで生活する場合、2つのケースがあるかと思います。なので、どういう方向性で家族が暮らしたいかを決めた上で、間取りや設備などを決定していくことが大事になります。たとえば、勝手にプライベート空間へ入らない、子供が学校から帰宅後は祖父母の家で過ごす、朝食は各世帯で用意して夕食は揃って作る、訪問時は事前に連絡する、光熱費は各世帯で支払うなど色々挙げられますよね。それぞれの家族に合った間取りを工夫することで、家族皆が楽しく暮らしていける二世帯住宅を実現しましょう。

まとめ

ここでは、二世帯住宅を建てる際、失敗しない二世帯住宅に必要なことについてお届けしてきましたが、いかがでしたか?二世帯住宅は、メリット・デメリットも存在します。しかし、間取りの工夫やルールを明確にすることで、家族が快適に暮らして行ける住まいをつくることが可能です。二世帯住宅にも3つの間取りのタイプがあるので、各世帯のライフスタイルにも配慮しながら、ストレスなく暮らせるプランニングが大切です。ライフスタイルや建築予算に合わせた間取りを選択し、家族が満足する納得の二世帯住宅づくりを目指しましょう。

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