住みやすい家づくり!注文住宅でおすすめの間取りについて知ろう!
2021.08.12
家づくりでは、良い間取り、人気の間取りにも色々あり、家族人数や年齢によっても参考になる間取りは変わります。ここでは、注文住宅でおすすめの間取りについてお届けします。自由にプランニングできるからこそ様々なプランに触れ、それぞれに合ったアイディアを抜粋してみて下さい。
住みやすい間取りとは?
まず、住みやすい間取りというのは、人それぞれによって変わってきます。では、一体何をもってして「住みやすい間取り」なのでしょう?それには、家族の生活動線が大きく関わってきます。家族人数や共働き世帯など、生活動線は家庭により違ってくるものです。たとえば、洗面所やトイレなどは身支度する時間に集まる場所なので、人が集中するとその場が混雑しますよね。なので、混雑緩和の間取りにすることが必要です。また、動線が重なる場所にリビングを設けることによって、家族が集まりやすくなります。他にも、日常生活での家事動線というのは、生活する上で大切なポイントになってきます。洗濯機の近くに洗濯干し場を設けるなど、家事しやすい間取りにすると生活を快適にしてくれます。
注文住宅で人気の間取りとポイントとは?
①開放感のあるLDK
LDKで人気の間取りは、吹き抜け、間仕切りを作らない、リビング階段など、開放感のあるLDKは注文住宅では人気が高いです。開放感のあるLDKづくりでは、間仕切りを無くして、オープンな間取りにすることによって、部屋同士の移動をスムーズにします。また、家事しやすい動線になる点もメリットです。さらに、開けた空間は家族間のコミュニケーションも取りやすくなって、皆でゆっくり寛げる空間に仕上がります。間仕切りの無い空間にすれば、ドアの開閉も無くLDKへ移動でき、生活動線の良い間取りになります。
間取りのコツ
建物の形をL字型にする
LDKを開放的な空間にするには、建物の形をL字型にしてリビングとダイニングキッチンを分ける方法があります。広くて開放的な縦空間にリビングを、横空間にダイニングキッチンを持ってくることで、食べる空間と寛ぐ空間を緩やかに分け、LDKとしての開放感を損ないません。また、中庭を設ければ中庭を眺めて食事もできます。建物の形をL字型にする方法は、特に平屋に有効ですが、2階建住宅でも効果は期待できます。
天井高を変える
天井の高さをリビングとダイニングキッチンで変えれば、開放感を保ちつつ各空間にリズムを持たせることが可能です。天井高に強弱をつける場合は、リビングの天井高を取り、ダイニングとキッチンの天井高を低くするのがポイントです。リビングで開放感を保ち、ダイニングとキッチンの天井高を抑えるので、視線が横に広がり食事に集中できる空間に仕上がります。空間が落ち着くので会話も楽しめます。また、ダイニングキッチンの天井高を絞る方法もあります。これは、天井懐に余裕が生まれて、キッチンダクトが設置しやすい、天井高が高いことで落ち着かない空間になることを防ぎます。さらに、天井の高さと同じ高さの開口部を設ける方法もあります。たとえば、天井の高さと同じ高さの窓を設けると視覚が広がって、天井をより高く見せることができます。
②LDK脇の和室
LDK脇に和室を作る場合、床の高さを揃えて作る方法と、小上がりにする方法があります。床の高さを揃えると空間に連続性が生まれ、小上がりにする空間的に少し切り替えの変化が生まれます。
間取りのコツ
床の高さと天井の高さ
LDKとLDK脇の和室で床の高さを揃えた場合、天井の高さ設定がポイントになります。また、落ち着いた和室にするには天井高を絞る方法が効果的です。LDKを吹き抜けにして高さを出したい場合には、LDK脇の和室は天井を低くすると落ち着いた空間に仕上がります。さらに、LDKの天井も低くして和室の天井高に合わせた場合、天井の高さは低い方が落ち着く空間に仕上がります。他にも、LDKとLDK脇の和室に連続性を持たせつつ、開放感もある空間にしたい場合には、障子を貼って建具の上に意図的隙間を作る方法もあります。隙間があるので音漏れはしますが、一体感を持った間取りになって開放的空間が完成します。
小上がり和室にする
段差をつけて小上がりにする場合、段差をどの程度に設定するか、圧迫感のない空間設計、これが和室づくりのポイントです。床の高さを上げると、間取りによっては圧迫感を与えることもあるので、その辺は設計士と話し合いながら決めていきましょう。畳には琉球畳などを敷いて、引き戸や障子などで間仕切りすれば、状況に応じてフレキシブルに利用することができ、LDKと連続性のあるした小上がり和室に仕上がります。また、小上がりの段差を利用して、床下収納をつくると空間を有効活用できます。
小上がり和室の照明
小上がり和室の照明では、天井から吊るす照明を採用すると頭をぶつけたり、圧迫感を感じたりする間取りになってしまいます。なので、天井高が低い場合、ダウンライトを採用すると、圧迫感を抑えて落ち着いた空間に仕上がります。また一般的には天井高を低くすしますが、地窓を設けると空間重心が下がって、和室を広く見せる工夫ができて圧迫感を軽減させます。
③ウッドデッキ
ウッドデッキというのは、基本的にリビングに隣接して設置されるものです。ウッドデッキはアウトドア気分を味わえたり、ウッドデッキで軽食を摂れたり、色々な用途でも利用できる場所です。半屋外空間なので、心身ともにリラックスできる空間になります。昨今、グランピングが人気ですが、設計次第で自宅の庭でもその気分を楽しむことも可能です。
間取りのコツ
人工木デッキにする
ウッドデッキで天然木を使用場合、自然でナチュラルな雰囲気が出ます。しかし、常に外気に晒された状態なので、デッキは傷みやすくなします。腐食処理加工を施して耐久性を高める工夫もできますが、定期的なメンテナンスが必要で手間がかかります。その点、人工木のウッドデッキは、頻繁なメンテナンスも不要で手入れも楽です。
床の高さを揃える
リビングに隣接したウッドデッキづくりでは、部屋とデッキの床の高さを揃えたバリアフリーにすると、空間に奥行きが生まれて広く感じます。また、バリアフリーは水平移動が可能なので使い勝手も良いです。また、靴を履くことなく素足でデッキに行くことができ、外まで行くにも簡単で、直ぐに外の空気や景色を感じられます。
ウッドデッキと部屋の床色を揃える
ウッドデッキと部屋の床色を揃えると、空間に連続性が生まれてより開放的空間に仕上がります。色はもちろんですが、板を張る方向や模様なども揃えると奥行きも出ます。また、ウッドデッキは屋根を設けると、悪天候の時や半屋外の気持ち良さ感じる時にも役立ちます。屋根を設ける際には庇の長さには注意が必要で、特に、ウッドデッキを南側に設置する場合には、庇の長さが不足していると、雨が吹き込んだり、日差しが強くさしたり、ウッドデッキを利用できなくなることに気を付けましょう。
照明を設置する
ウッドデッキの天井には、必ず照明を設置しましょう。屋根を設けることによって、夜も快適な空間で過ごすことができます。ウッドデッキをつくるのであれば、夜も楽しく過ごせる空間にし、大人時間を過ごす場所としても使用したいところです。また、ウッドデッキでは、コンセントの配置に失敗すると延長コードで電源を引く必要があったり、見栄えも悪くなって不便になったりします。どの場所にどの程度の数を設置するか、設計士と話し合って決めましょう。
④対面式キッチン
対面式キッチンは、リビングやダイニングに向かい合う形で人気の高い間取りです。独立キッチンとは違って、洗い物や調理をしながら家族とコミュニケーションを取って、色々楽しみながら同時進行で家事ができるのが人気理由の一つです。
間取りのコツ
近くにパントリーをつくる
対面式キッチンでは、収納スペースが少なく収納量に問題が生じるケースがあったり、LDからキッチンの見え方に考慮したり雑多な印象になってしまいがちです。これらの問題解消として、隣接してパントリーをつくるのが良いです。パントリーが近くにあれば、キッチン周りの小物やキッチン用品を収納できるので、キッチン周りをスッキリ清潔にできます。
開放的にしすぎない
対面式キッチンの中でも、アイランドキッチンはスタイリッシュな印象で人気が高いです。しかし、開放的な空間になり過ぎて、使いづらくなることがあります。また、オープンな空間は収納量が減るので、別の場所に収納スペースをしっかり確保しなければなりません。さらに、開放的過ぎると調理時の匂いや音がリビングとキッチンに伝わりやすくなって、大きな排気ダクトの用意など工夫が必要になります。
コンセント数や配置を十分に検討
キッチン周りのコンセント数や配置計画は大事な項目です。各家庭によって必要数は違うので、何個あればOKということは言えません。しかし、キッチン周りに必要な家電が増えることにも考慮し、多めの設置はおすすめです。また、コンセントの配置に関しては、腰壁カウンター部分にもあるとミキサーなどの家電も便利に使用できて、使い勝手が良くなります。
家事動線を意識する
ワークトライアングルとは、キッチンの使いやすさを考えた動線のことを言います。ワークトライアングルを意識することでキッチン内での動きが少なく済むため、作業効率のいいキッチンをつくる事ができます。また同時に、水回りの設備をまとめるなど、家事動線を意識した間取りにすれば、同時進行で家事が行えるので、家事効率を高める事ができます。
⑤ウォークインクローゼット
収納では、ウォークインクローゼットは人気の間取りです。一般的なクローゼットに比べて奥行きがあり、衣類以外にも大きくかさばる荷物や物などを収納する用途にも使用できます。また、昔は寝室に設置することが主でしたが、現在は、浴室とリビングの間の廊下のスペース、洗濯スペースの側など、家族共有できるウォークインクローゼットも増えています。
間取りのコツ
ハンガーパイプの高さ・上部・下部
ウォークインクローゼットでは、衣類をかける際にハンガーパイプを使います。ハンガーパイプは、180㎝程度が一般的に使いやすい高さです。また、ハンガーパイプ上部には空きスペースが生まれるので、収納スペースを確保すると収納スペースを増やせます。しかし、上部は高い位置になるので、あまり使用頻度の高くない物を収納するようにしましょう。さらに、ハンガーパイプ下部には既製品収納棚の設置がおすすめです。ウォークインクローゼットに衣類を吊るしても、下部に空きが生まれます。下部の空きスペースの有効活用方法として、既製品収納棚を設ける事が挙げられます。無駄なく空間を利用することで、収まりが良くなります。
天井に照明・姿見
ウォークインクローゼットは、光の届かない場所に設置する場合も多いです。そのため、天井にダウンライトをつけると使い勝手が良くおすすめです。またウォークインクローゼットには、姿見を設置するとコーディネートする際に便利です。
⑥室内干しスペース
室内で衣類乾燥する際、室内干しスペースを設けるのも人気です。室内干しスペースは、天候に関係なく室内で洗濯物を干すことができ、日常生活上でも便利です。また、花粉の多い季節なども、安心して室内干しできるところも魅力です。
間取りのコツ
サンルームを設ける
サンルームというのは、ガラス面を大きく取り日光を大きく取り入れた部屋です。室内干しスペースが生まれて便利に活用できます。また、これとは別に、光が入る天窓を設ける方法もあります。脱衣所に天窓を設けて、脱衣所を使用しない時に室内干しスペースとして使用する方法です。これは、元ある部屋を有効活用する方法になります。
浴室乾燥機の導入
室内干しでは、浴室に浴室暖房乾燥機を設置する方法もあります。陰干しが良い衣類や濡れた靴など、衣類や物を乾燥させる際に便利に使用できます。浴室乾燥は利用幅が広いことが魅力です。浴室は湿度が高い場所ですが、浴室乾燥機の導入でカビやニオイの発生を抑制することもできます。
インナーバルコニー
インナーバルコニーは、半屋内空間を確保できます。趣味などを楽しむ場としても活用できますが、他にも様々な用途で使用が可能です。
まとめ
ここでは、注文住宅でおすすめの間取りについてお届けしてきましたが、いかがでしたか?間取りにするコツについても参考になりましたか?人気の高い間取りを色々挙げて見てみると、開放感が間取りで大きなポイントになっていることが分かります。しかし、開放的にし過ぎることは不都合が勝って、かえって使用しづらかったり、活用しにくかったりする恐れもあります。その辺のバランスを考慮しながら、設計士と間取りについて相談して決定していきましょう。